1⽉23⽇(⼟)、萩ジオパークが提供する「⾷」を通じた⼤地と⼈のつながりを楽しむ体験型講座「地球を⾷べる⾷堂むつみ・⽇本酒編」を開催しました。⼀昨年の12⽉に阿東・りんご編を開催して以来、今回が第2回⽬の開催となりましたが、昨今のコロナ禍の状況を踏まえ、Zoomを使ったオンラインでの開催となりました。
参加者はご⾃宅等から参加し、送られてきたお酒や料理をゆったり⾃由に楽しむことができること、また今回、北は北海道、南は⿅児島まで全国津々浦々からのご参加をいただけたということは、オンラインならではの効果ではないでしょうか。各地から総勢40名の参加をいただき、萩ジオパークが開催したオンラインプログラムとしては過去最多の参加者となりました。
この⽇は、⽇本酒をテーマに⽣産者の知恵、料理⼈の⼯夫、そしてその⼟地ならではの⾷材を⽣みだす地形・地質の3つの視点から萩の⼤地と⼈のつながりに迫りました。
舞台となったのは、萩市東部の⼭間地・むつみ地域で古くから造り酒屋を営む⼋千代酒造。ここでは、⽣産者を代表して若き5代⽬蔵元杜氏・蒲久美⼦さんにご登場いただき、酒蔵⾒学を⾏いました。酒造りは冬の今時期がピークを迎える忙しい中で快くご案内いただきました。お陰で、まさにリアルタイムの慌ただしい仕込みの様⼦や、普段は⼀般の⼈は⽴ち⼊ることのできない麹室(こうじむろ)での麹造りの様⼦も⾒ることができました。
続いて、料理⼈の出番では発酵をテーマに酒粕を使った簡単クッキングを、発酵ユニット「Marble(マーブル)」の皆さんにご紹介いただきました。⽇本酒の副産物である酒粕を料理し、美味しくいただくとともに酒粕の健康・美容効果についてもご紹介いただきました。最後は、萩ジオパーク専⾨員・⽩井孝明が、⽇本の酒造りと萩の酒の特徴について、現地の⾵景と資料を基に分かりやすく解説。1億年前の超巨⼤噴⽕が酒造りに適した⽔を育み、阿武⽕⼭群が⽣んだ⽕⼭地形が、⽶栽培に好適であったことが皆さんに伝わったのではないでしょうか。
参加者からも、とても楽しかったという感想を多数いただき充実したイベントでした。主催者側の私たちも、2時間の濃厚な企画が最後まで無事に提供できたことを嬉しく思います。
ちなみに、今回のイベントで使⽤したカメラは5台。2台のパソコンを駆使しながら、巧みに進⾏・解説をした⽩井専⾨員は今回の敢闘賞です。