マグマの山と天然の良港
海に面してひときわ高くそびえ立つ「高山」は、須佐や江崎のシンボルです。約1500 万年前に海底火山の活動が活発に起こり、その地下にあったマグマだまりが隆起してできた山です。海の中にも複雑な地形を生み、魚やイカが生息する好漁場になっています。特に「山島」周辺は潮の流れの陰になる場所にイカが集まり、一本釣り漁が行われます。
高山の両脇には狭く奥まった「須佐湾」と「江崎湾」があり、どちらも波や風の少ない天然の良港として古くから栄えました。江戸時代には日本海が荒れる冬になると、入り江の少ない益田方面の漁船が避難しに来ていたという話もあります。漁場と港が近いことで、須佐では生きたまま水揚げされる一本釣りのケンサキイカ、江崎では定置網漁による季節の魚や煮干し(いりこ)が特産品として知られています。マグマの隆起が漁場と港をセットで生み、漁業の町を支えています。
高山・須佐湾(こうやま・すさわん)
高山は、日本海ができた頃に海底火山の噴火を起こしたマグマが盛り上がってできた山。山頂からは入り組んだ地形の天然の良港、須佐湾を見下ろすことができる。
須佐ホルンフェルス
しま模様の崖は日本海ができた頃に海底にたまっていた砂と泥の地層。
背後の高山は地下にあったマグマ。その熱で地層が焼かれて異なる性質の岩石(ホルンフェルス)になっている。
背後の高山は地下にあったマグマ。その熱で地層が焼かれて異なる性質の岩石(ホルンフェルス)になっている。
体験しよう
須佐ホルンフェルスジオガイドツアー
1500万年前の海底では何が起こっていた?足元に海の底だったころの痕跡が!
ジオガイドが、日本海が生まれた頃の世界へご案内します。
関連コンテンツ:ジオアドベンチャー(須佐ホルンフェルスジオガイドツアー)
ジオガイドが、日本海が生まれた頃の世界へご案内します。
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須佐湾ジオクルージング
グルメ
マグマが生んだ好漁場と天然の良港の産物を味わおう