2021年10月12日(火曜日)

地球を食べる食堂

~阿武火山群と無角和種~オンライン開催しました!

10月16日(土)、萩ジオパークが提供する「食」を通じた大地と人のつながりを楽しむ体験型講座「地球を食べる食堂 阿武火山群と無角和種」を開催しました。今回もオンライン開催となり東京、千葉、茨城、大阪、愛知、静岡、島根、山口など全国各地から総勢16名の参加をいただきました。

この日は、阿武町の地域おこし協力隊として、無角和種を担当されている藤尾さんにご登場いただき、阿武の大地と人のつながりに迫りました。

白井さん2
牛2
火山実験2

まずは、藤尾さんが無角和種の放牧地から、和牛の4品種のうちの1品種を担っているにもかかわらず山口県にのみ200頭しか存在しない希少性や、角がない理由、角がないメリット、15ヘクタールの広大な土地でのびのび育てている話など無角和種を見ながらその魅力について説明いただきました。

 

続いて萩ジオパーク白井専門員が、約200万年前から1万年前に噴火した阿武火山群の火山活動によりこの辺りには、平らな大地と盆地が形成されたことを実験によって分かりやすく解説しました。「火山活動で形成された盆地では農業がおこなわれ牛は役牛として活躍し、農業が機械化すると肉用牛として広い平らな大地でのびのびと肥育されるようになった」と大地と人のつながりについて説明しました。

 

休憩をはさんで再び藤尾さんに登場いただき、無角和種(赤身肉)のおいしい焼き方をご紹介いただきました。脂身の使い方、焼き上がり具合の確認方法、焼きあがった後すぐに切らずに肉汁を落ち着かせるなど詳しく解説していただきました。

 

最後に、白井専門員と藤尾さんによる「食後の座談会」を行い、「赤身の肉だが白ワインの方が合う」、「阿武町のお酒や野菜と合わせるのもおすすめ」など無角和種の楽しみ方の紹介や、「頭数が少ないので増やしたい気持ちはあるが、今のやり方は絶対に変えないでがんばりたい」、「日本の畜産業界に一石を投じたい」など熱い思いを聴くことができました。

調理2
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