2022年6月4日(土曜日)

【レポート】6/4「地球を食べる食堂~萩三角州と焼き抜き蒲鉾~」を開催しました

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地球を食べる食堂の2022年度第2弾「萩三角州と焼き抜き蒲鉾」を6月4日(土)に開講し、14名の方にご参加いただきました。

江戸時代の伝統的な町並みが残る萩市浜崎地区の旧山中家住宅にて郷土料理スペシャルランチを味わうところから講座がスタート。ランチの内容は串肴(くしざかな:お祭りの時に提供される、竹串に蒲鉾やこんにゃくを刺した行事食)、いとこ煮、わかめむすび。今回、萩の郷土料理に精通する「萩元気食の会」の岡野芳子理事長に、萩の郷土料理と焼き抜き蒲鉾のつながりや、串肴にまつわるお話をしていただき、実際に参加者が串肴をつくる体験を通して、萩の伝統的な暮らしの中で焼き抜き蒲鉾が特別な存在であることを学びました。

続いて、浜崎地区の町並みを散策しながら三好蒲鉾を訪問しました。代表取締役の三好忠之さんに、焼き抜き蒲鉾の歴史や、蒲鉾の原材料であるエソについてのお話をうかがいました。出来立てほやほやの蒲鉾を試食したり、実際にエソを見せてもらったりと、贅沢な体験をさせていただきました。漁師でも見分けがつかないという3種類のエソの見極めも実演していただき、蒲鉾職人の技の世界に皆さん感動の様子でした。

最後は白井専門員による、焼き抜き蒲鉾と萩の大地の成り立ちの深い関わりの解説。浜崎の町並みを散策してたどり着いたのは白い砂浜が美しい「菊ヶ浜」。阿武川の働きによって土砂が山から運ばれて三角州が作られたことや、その土砂は海の中にも続いていて、砂地を好むエソが育ちやすい環境も作っていることを水路実験で実演しました。川は大雨の時に洪水を起こしますが、その時にこそ土砂や栄養が運ばれてきます。現在進行形の大地の営みを知って共に暮らすことの大切さをお伝えしました。

最後には日本海と指月山をバックに記念撮影。焼き抜き蒲鉾を軸にたどった萩の大地と人の物語を存分に味わえた1日になったのではないでしょうか。

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