2025年7月26日(土曜日)

【調査レポート】
萩ジオパーク・フィールドラボ

菊ヶ浜トワイライト砂浜ラボ
#001

2025年7月26日実施

萩ジオパーク・フィールドラボ_ロゴ_菊ヶ浜

今回の調査について

調査日時

2025年7月26日(日)18:30~20:00

調査場所

菊ヶ浜(山口県萩市堀内)

天候・気温

晴れ・18:30…33.0℃/20:00…30.8℃

潮位

18:00…37cm/20:00…37cm
(干潮18:57…35cm)

調査の目的

菊ヶ浜は地元の人に親しまれている海水浴場であるが、砂浜がどのようにできていて、どんな生き物がいるのかは、実はよくわかっていない。変わりつづける砂浜の今のようすを調べて記録し、これからの変化を見ていくための土台とする。また、この調査は「菊ヶ浜ずかん」を作るための準備でもある。

調査内容

調査1砂浜の環境調査
調査2砂浜の生き物調査

調査者

室長:白井孝明

チーフ研究員:伊達千絵

研究員:藤田尚子・松井菜穂

博士:堀成夫

特別調査員:中村寛恵・中村進二・中村怜愛・中村美翔・藤原由紀・藤原壮啓・村田沙織・村田紬・荒川薫・荒川宗史朗


 

調査地

調査地の菊ヶ浜は、阿武川が日本海にそそぐ場所にあり、阿武川が大雨の度に山から運んできた砂がたまってできた砂浜である。

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図1:調査地周辺の地図

図2:調査地の空撮写真


 

調査のようす

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調査1 砂浜の環境調査

調査方法

裸足で砂浜を歩き、地形や砂の状態(感触、温度、もよう等)を観察する。

調査結果

地形や砂の状態をもとに4つのゾーンに分け、それぞれを「サラサラゾーン」、「カタカタゾーン」、「シャバシャバゾーン」、「ボコボコゾーン」と名付けた。

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図3:砂浜の環境の分類結果


 

調査2 砂浜の生き物調査

調査方法

4つのゾーンのうち、生き物の気配が多い3つのゾーン(カタカタゾーン、シャバシャバゾーン、ボコボコゾーン)で生き物を採集し、記録する。

調査結果

計8種25個体(カタカタゾーン:1種7個体/シャバシャバゾーン:1種1個体/ボコボコゾーン:6種17個体)を採集した。

表1:「菊ヶ浜トワイライト砂浜ラボ」(2025年7月26日)で見つかった全ての生物のリスト


 

調査の講評・今後の展望

砂浜は、波や風をやわらげたり、陸地がけずられたりするのを防いだり、さまざまな生き物の住み家としての大切な役割をもっている。しかし、ここ菊ヶ浜では、砂浜がどんな環境から成っていて、どんな生き物がすんでいるのか、きちんと調べられたことがなかった。
そのような中、中村さん・村田さん・荒川さんたち特別調査員をふくむ萩ジオパーク・フィールドラボの活躍により、菊ヶ浜が大きく分けて4つの環境から成っていることが分かった。
また、そのうち3つの環境を調べたところ、それぞれの環境ならではの生き物たちがすんでいることも分かった。
このことは、同じ砂浜でも、ちょっとした環境の違いと、生き物たちの種類やくらしが深くつながっていることを示しているといえるだろう。この気づきをこれからも頭に置いて調査をつみ重ね、図鑑をつくって世に示せば、多くの人が菊ヶ浜に興味をもち、訪れ、未来に引きつぐためどうすればよいか考えるエネルギーが生まれるはず。
そんなプロジェクトの最初の一歩を、みなさんといっしょにふみ出せたことをうれしく思う。

博士 堀 成夫