2026年4月22日(水曜日)
【レポート】
高3・地学基礎の出前授業をしました。
美味しい出汁も、災害も、根っこは同じ。「地学を学ぶ本当の理由」
4月21日、萩光塩学院高校で行われた「地学基礎」の授業。ご依頼をいただいて専門員の白井が教壇に立ちました。
授業の冒頭、教室には重い空気が流れていました。生徒たちにとって「地学」は、自分たちの生活とは無縁の、どこか遠い教科に見えていたからでしょうか。実際、石の観察や火山の実験を行っても、生徒たちの反応は薄いまま。しかし、白井が「出汁」の飲み比べを提案すると、教室の空気が変わり始めました。
萩の美味しい出汁を支える軟水は、実はこの土地の火山の地質が生み出したもの。地学を知ることで、日常の「美味しい」や「美しい」の理由が見えてくる——。そんな文化や産業に結びついた話に、生徒たちの眼差しが徐々に変わっていきました。
さらに白井は「でも、その間にある大事なことが抜けていますよね」と切り出します。
伝えたかったのは、大地の「恵み」と「災害」の切っても切れない関係です。私たちに豊かな水や美しい景観をもたらす大地の活動は、時として人間には「災害」となって牙を剥きます。けれど、その活動がなければ、豊かな恵みも存在しません。
「地学を知ることは、恵みとリスクの両方を知ること。それがなければ、未来の選択を誤ってしまう」。
単なる知識の暗記ではない、生きていくために必要な「知恵」としての地学。地学に興味のなかった生徒たちにも、それが少しでも伝わってくれていたら嬉しいです。