【レポート】
「川上ブルー」プロジェクト、今年度始動!
4月30日、川上地区で、任意団体「遠谷terra」のみなさんと今年度のキックオフ会議を行いました。川上の大地が育む藍を、産業として地域に根づかせていく「川上ブルー」プロジェクト。新しい一年が、また動き出しました。
畑にて、小さな芽たちと
会議の前、会場のそばにある畑に立ち寄りました。3月に種まきしたタデアイ(藍)が、しっかりと芽を出しています。
去年の経験をふまえて土づくりを見直し、冬のうちから準備してきた畑です。こぼれ種から芽吹いた苗は、すでに定植も終えていました。「今年こそ」とコツコツ手をかけてきた時間が、緑色の小さな芽になって、地面に並んでいます。
思いを持ち寄って
会議では、メンバーひとりひとりが、藍に込める思いを語り合いました。
栽培、染め、食、観光、教育、伝統技術──関わり方はさまざまです。けれど、聞いていると、ある共通の思いがゆっくり立ち上がってくるのを感じました。
「この土地の水と土と気候があってこそ育つもの──それを、もう一度この地で」 「自然の理(ことわり)にかなった暮らしや仕事を、過去のものとしてではなく、これからの選択肢として」 「かつて川上にあった、地形と水と人の手しごとが結ばれていた営みを、いまの時代に編み直したい」
派手な言葉ではなく、土地に対するまなざしの深さがにじむ言葉。それぞれが自分の得意を通して、その思いを持ち寄っている。胸が熱くなる時間でした。
なぜこれがジオパーク?
少しだけ、ジオパークの視点から。
藍が川上で育つのは、この土地の地形・地質・水・気候があってこそ。かつてここに藍産業があったのも、土地の理にかなっていたからです。大地のルールに沿った暮らしが、結果として持続可能な産業を生む──そのことを、言葉ではなく現実のかたちで示す。萩ジオパークが遠谷terraさんの活動に伴走している理由は、そこにあります。
これからの歩みを、一緒に
地域の方々、農業のプロ、染め職人、萩焼作家、園芸療法士。川上ブルーの輪は、ゆっくりと、でも確かに広がっています。
畑の小さな芽は、夏には人の背丈ほどに育ち、その葉が藍色の染料へと姿を変えていきます。「川上ブルー」が、ふるさとの風景になる日を目指して。
これからの一年の歩みを、どうぞ一緒に見守ってください。