2026年6月10日(水曜日)
【レポート】
フィールドラボ in 弥富
~見慣れた川の生き物調査~
6月10日、弥富の集落を流れる小さな川「新市川」で、生き物の調査を行いました。ふだんは暮らしのすぐそばを流れる、何気ない川です。地域の皆さんと萩ジオパークのスタッフなど、あわせて10名で行いました。
まずは川に入る前に、岸から流れを観察します。同じ川でも、流れの速いところ、ゆるやかなところと、場所によってようすが違います。その違いから、川を「瀬」「トロ」などに分け、それぞれで生き物をさがしていきました。各自がバケツを手に川へ入り、石をそっと持ち上げたり、網を入れたり。水生昆虫に魚、両生類と次々に見つかり、バケツの中はあっという間ににぎやかになりました。川からあがったあとは、採れた生き物を瀬やトロといった環境ごとに大きなタライに移し、みんなで仕分けて種類を記録します。種類の多さに加え、水のきれいさの目安になる生き物も複数見つかり、新市川が思っていた以上にきれいな水であることが分かりました。
作業のあいだ、年配の参加者からは「子どもの頃を思い出した」という声が、あちこちで上がっていました。見慣れた川も、調べる目で入ってみると、発見の連続です。
川は、水が集まってくる場所です。森、畑や田んぼ、町並み。地域のさまざまな営みの中を通ってきた水が、最後にこの川へと流れ込みます。だから川の生き物を調べることは、その上流に広がる暮らし全体を映す鏡をのぞくことでもあります。森や田畑、まちの営みが、川の生態系とどうつながっているのか。これからの萩ジオパークが大事にしていきたい視点です。今回の調査は、その第一歩となる下調べ。ここで見えてきたことを手がかりに、地域の皆さんと一緒に、これからの活動へとつなげていきます。