ソバと果物を育む“龍が通った道”
山間部にある弥富・小川は、水はけの良い平坦な台地が点在しているのが特徴です。火山の活動でふき出した溶岩が固まった頂上が平らな山(溶岩台地)や、溶岩流が谷に沿って流れてできた土地です。特に「伊良尾山」は約14㎞にも渡って谷底を埋めながら溶岩を流し、終着点には溶
岩の湖ができました(龍が通った道)。
平坦で日当たりが良く、水はけも良い溶岩上の土地と、山間部の気候を活かして、弥富では米に加えてソバを栽培しています。ソバは冷涼な気候を好み、水分が多いとすぐに根腐れするほど繊細ですが、環境が適せば成長が早く、米が不作の年にも暮らしを支えた作物です。
また、小川の「平山台」では水はけの良い土地を好む果樹の栽培が盛んで、モモ、梨、栗、ぶどう、りんごなど、季節ごとに多様な果物が収穫されます。
龍が通った道(りゅうがとおったみち)
約40万年前に伊良尾山の噴火で出た溶岩が川に沿って流れ下ったルート。
溶岩が冷え固まるときにできるヒビ割れ(柱状節理)が龍のウロコのような独特の景観を生んでいる。
溶岩が冷え固まるときにできるヒビ割れ(柱状節理)が龍のウロコのような独特の景観を生んでいる。
伊良尾山(いらおやま)
阿武火山群の中で最も激しく噴火したと言われている。
マグマのしぶきが冷え固まったスコリアが降り積もってできた。
龍が通った道の始まりの山。
マグマのしぶきが冷え固まったスコリアが降り積もってできた。
龍が通った道の始まりの山。
平山台(ひらやまだい)
溶岩が噴き出してできた平らな台地。
日当たりと水はけがよく、多種多様な果樹が育てられている。
収穫体験をして火山の恵みを堪能しよう。
日当たりと水はけがよく、多種多様な果樹が育てられている。
収穫体験をして火山の恵みを堪能しよう。
宇生賀盆地(うぶかぼんち)
火山に囲まれた湿地が、水田地として利用されている。
伏馬山(ふすまやま)
マグマのしぶきがつくった円錐形の山(スコリア丘)。
伏馬山から流れ出した溶岩の上は農地になっている。
伏馬山から流れ出した溶岩の上は農地になっている。
千石台(せんごくだい)
平らな台地の上は、一面の大根畑。
溶岩が中国地方最大の大根産地をもたらしました。
溶岩が中国地方最大の大根産地をもたらしました。
鍋山(なべやま)
40以上ある阿武火山群の中で唯一の溶岩ドーム。
紫雲山・平原台(しうんざん・ひらばらだい)
紫雲山から流れ出した溶岩でできた大地が平原台。古くから肥沃な土壌として知られている。
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グルメ
米、そば、野菜、果物...。阿武火山群のおかげで農作物の宝庫!
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