火山密集地帯の農業集落
紫福は火山の活動と川の活動が、山間部に農業に適した土地を生んでいます。火山は地下からふき出すマグマの粘り気の強さによって地形が異なります。サラサラのマグマがふき出して、広がりと緩やかな傾斜のある土地となったのが米づくりや果樹園として利用されている「平原台」。それよりも粘り気のあるマグマが分厚い台地状に固まったのが“ 長萩和牛(黒毛和種)” が育てられている「長沢台」や水田が広がる「羽賀台」、ほとんど広がらずに中華鍋をひっくり返したような形になったのが「鍋山」です。
また、紫福を流れる「大井川」は火山の間をぬうように流れ、下流域では2つの火山に挟まれたせまい渓谷になっていることから、大雨の時に氾濫しやすく、周囲に土砂をためて平地をうみました。このようにしてできた大井川に沿った細長い平地も、水田地として利用されています。
龍が通った道(りゅうがとおったみち)
約40万年前に伊良尾山の噴火で出た溶岩が川に沿って流れ下ったルート。
溶岩が冷え固まるときにできるヒビ割れ(柱状節理)が龍のウロコのような独特の景観を生んでいる。
溶岩が冷え固まるときにできるヒビ割れ(柱状節理)が龍のウロコのような独特の景観を生んでいる。
伊良尾山(いらおやま)
阿武火山群の中で最も激しく噴火したと言われている。
マグマのしぶきが冷え固まったスコリアが降り積もってできた。
龍が通った道の始まりの山。
マグマのしぶきが冷え固まったスコリアが降り積もってできた。
龍が通った道の始まりの山。
平山台(ひらやまだい)
溶岩が噴き出してできた平らな台地。
日当たりと水はけがよく、多種多様な果樹が育てられている。
収穫体験をして火山の恵みを堪能しよう。
日当たりと水はけがよく、多種多様な果樹が育てられている。
収穫体験をして火山の恵みを堪能しよう。
宇生賀盆地(うぶかぼんち)
火山に囲まれた湿地が、水田地として利用されている。
伏馬山(ふすまやま)
マグマのしぶきがつくった円錐形の山(スコリア丘)。
伏馬山から流れ出した溶岩の上は農地になっている。
伏馬山から流れ出した溶岩の上は農地になっている。
千石台(せんごくだい)
平らな台地の上は、一面の大根畑。
溶岩が中国地方最大の大根産地をもたらしました。
溶岩が中国地方最大の大根産地をもたらしました。
鍋山(なべやま)
40以上ある阿武火山群の中で唯一の溶岩ドーム。
紫雲山・平原台(しうんざん・ひらばらだい)
紫雲山から流れ出した溶岩でできた大地が平原台。古くから肥沃な土壌として知られている。
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グルメ
米、そば、野菜、果物...。阿武火山群のおかげで農作物の宝庫!
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